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続 くろみやちかこ日記 nikkichika.exblog.jp

くろみやちかこの毎日の日記(一応毎日更新予定)


by chikachikachikako

実は

今週の月曜日の午後3時過ぎ。
私は家でズボンの裾のほころびを直していました。
そんなとき、父が脳梗塞で病院に運ばれたという連絡。
命に別状はないからとりあえず東京で待機してと言われ、
私はテレビを見ながら裁縫を続けました。

生命にかかわるものではないと聞いて安心していたのです。
ただ念のため洗濯とか掃除とか片付けて
いつでも名古屋に帰る準備を整えたけど・・・

午後5時、妹の勤め先へ連絡したらすでに早退したとのこと。
まさか容態急変かと思い弟に連絡。
弟は仕事中で私からの連絡でこの事実を知りすぐに早退。
病院に向かいました。

その30分連絡があり、私も病院に向かうことになりました。
命に別状がないから検査するくらいで大丈夫だろうと思っていました。

午後9時名古屋駅に到着。
妹と高山の叔父と叔母それに付き添っていた母が病院で顔をそろえました。
名古屋駅まで迎えに来た弟の車で病院に向かい、病室についたのは多分9時半過ぎ。
父は寝ていました。
点滴とかいっぱいつけて。
呼吸は自分でしていたから家で寝ているのと一緒。
ほっと一安心。

でも、口を開くといつもと違うの。
しゃべることはできるのだけど、不明瞭で
父が言っていることを理解するのが難しくて
このとき初めて 
命に別状がないということといつも通りの生活ができるっていうことの
違いを知りました。
右手と右足はほとんど感覚が無かったみたい。

この日は母を残して姉弟3人家に帰りました。

翌日、母はいろいろな手続きがあるので、朝私と病院で入れ替わり
仕事が休みになった弟と役所や病院をまわったみたい。
私は病室で看護師さんとかリハビリの先生とかの話を聞いたり
足りないものを買いにいったり・・・
時々目を覚ます父に感動した映画の話とか旅行の話とか
どうでもいい話をしてた。
それ以外は本を読んだりDVDを見たりして1日病院で過ごしました。

先生は前日よりは右の感覚があるようだっていうし、
お水も飲めたし大丈夫そうですって言うけど、
私はなんかやるせなくて仕方なかった。
父が一生懸命話してもほとんど理解してあげられないし、
右手が動かないから右利きの父とは筆談すら困難。

命に別状がないって言うのは、今までどおりの生活ができるってこととは違うんだ。

売店に買い物に行く途中エレベーターの前で
なぜか私は、父とはバージンロードを歩けないのかもなんて考えて
(予定はぜんぜん無いんだけど)
もうモーニングコールもないし家族で居酒屋で誕生日会することもないし
一緒に買い物行ったり、私の部屋のカーテンレールを直してもらうこともないんだと
思ったら泣けてきて・・・
泣きたいのはきっと私よりも父や母なのに
私が泣いてもどうしようも無いのに涙は止まらなかった。

水曜日、今日も朝から病院。
だんだん病院で寝ている父に慣れてきた。
でもやっぱりリハビリしている姿を見るのはつらい。
だってできないことのほうが多いんだもん。
つい一昨日まではできたのに・・・
どうしたら患者さんが諦めることなくリハビリへの意欲を保てるのか
父は強い意志を持って臨めるのか ちょっと心配になりました。

でも私たちが話していることはしっかりわかってるみたいだから
ちょっと安心かな。

私は仕事があるので東京に戻ってきましたが、
さっき母から連絡があって、昨日よりもさらに動けるようになったそうです。
寝巻きじゃなくてパジャマになるそうです。
よかったよかった。
本当によかった。

まだまだこれからだけど回復に向かって本当によかった。

連絡も作業の分担も比較的スムーズだった私たち。
やっぱり家族ってすごいなぁと思いました。
黒宮家はまた強くなりました。
きっとこれより悪いことはしばらく起こらないと思う。
ほかにもいろいろあってホント最悪の1週間ダッタ。

お父さんが早く前みたいに生活できるようになりますように・・・
by chikachikachikako | 2005-09-29 15:34 | だいじなひと